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園児たちが心豊かに生活できる園舎計画

未満児(0~2歳)、3歳以上児(3~5歳)、一時・延長保育の各ゾーンを明確にし、2つの庭、3つのホールを設けることで、園児たちが心豊かに生活できる園舎計画とした。中庭(交流の庭)は、未満児の外遊びの場としてのほか、3歳以上児と異なる生活リズムをもつ未満児への動きや音などへの配慮から、園庭(うんどうの庭)・遊戯室を含む3歳以上児ゾーンとの緩衝帯としてや、建物への採光や通風の確保としての役割も果たしている。安全管理上、園舎内から容易に庭の様子をうかがうこともできる。また、未満児と3歳以上児ゾーンとの間のこの庭では、年上への憧れや年下への思いやりなど、異年齢が集うことにより、互いに成長していくことのできる「遊びや心の交流の場」となるよう考えている。

好奇心旺盛な園児たちにとって、「穴があればのぞきたくなる」「段があれば登りたくなる」「トンネルがあればくぐりたくなる」そんな仕掛けを廊下やホールの共用部分に設け、それらを利用した運動やごっこ遊びなど、園児の発想力で自由に遊びを創り出せるよう、園児の目の高さに合わせた丸窓、丸太の階段や難易度の異なった肋木・クライミングウォール、デン、壁一面の落書きボード、ベンチなどを分散配置した。また、「調理の見える窓」として、廊下から厨房内が一望できる高さに大きな窓を設けた。給食の先生の顔が見える、園児の顔が見える。日頃園児と接する機会の少ない給食の先生方とのコミュニケーションが、食への興味・関心の沸く場所となればと考えている。

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3つのホールは、通常の遊戯室のほかに、小ホールと、多目的ホールを設けている。どちらも園児の日常動線の中にあり、特徴として小ホールは園舎の中央に位置し、いろんな年齢の園児が集っての読み聞かせや創作作業など、遊戯室とはちがった活動の利用が考えられる。多目的ホールは給食室に隣接し、外部の小公園(公共)や園の畑から直接アクセスできる地域にも開くことのできるホールである。言われ始めて久しい食育や、地域交流の場所として最も多く利用してほしいホールである。

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建築概要

  • 【敷地面積】9,335.59m²
    【建築面積】2,305.52m²
    【延床面積】1,971.52m²
    【建ぺい率】24.70%(許容60%)
    【容積率】21.12%(許容100%)
    【構造規模】木造 地上1階
  • 【寸法】最高高さ/7.09m 軒高/6.15m
    【天井の高さ】2.70m
    【道路幅員】7.50m
    【駐車台数】76台
    【地域地区】都市計画区域内・区域区分非設定区域
 

施設概要

【主な環境技術】雨水貯留槽
【電気設備】受電方式/高圧受電方式 変圧器容量/1φ75kVA 3φ200kVA
【空調設備】空調方式/個別空調方式 熱源/電気式空冷ヒートポンプAC、灯油炊き密閉式強制排気型ストーブ
【衛生設備】給水/直結給水方式 給湯/個別給湯方式併用 排水/重力排水方式
【防災設備】消火/屋内消火設備(パッケージ型) 排煙/自然排煙方式
【特殊設備】床暖房/電気式空冷ヒートポンプエアコン
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