こんにちは!
城取建築設計事務所の代表、城取です。
長野県は豊かな自然に恵まれた地域ですが、地震や台風などの自然災害リスクも抱えています。
工場は企業にとって重要な資産であり、災害によって操業が停止してしまうと、事業全体に大きな影響を及ぼします。
そこで今回は、BCP(事業継続計画)の観点から、長野県で災害に強い工場を建設するためのポイントを3つご紹介いたします。
もくじ
ToggleBCP対策で安心!長野県で災害に強い工場建設のポイント
1. 耐震性の強化
長野県は地震活動が活発な地域であり、過去には大きな被害をもたらした地震も発生しています。
工場建設においては、最新の耐震基準を満たすことはもちろん、地盤調査に基づいた適切な基礎設計や、建物の構造設計を行うことが重要です。
具体的には、免震構造や制震構造を採用することで、地震の揺れを建物に伝えにくくしたり、揺れを吸収したりすることができます。
また、耐震壁を適切に配置することで、建物の強度を高めることが可能です。
さらに、柱や梁の接合部の強化や、材料強度の向上により、建物全体の耐震性を向上させることができます。
屋根を軽量化することで、建物の重心を下げ、地震時の安定性を高めることも有効です。
工場内の設備についても、転倒防止のためにしっかりと固定することが重要になります。
これらの対策を組み合わせることで、地震発生時の建物の揺れを抑制し、倒壊や損傷のリスクを低減することができます。
2. 浸水対策
長野県は、千曲川や犀川など大きな河川があり、集中豪雨による浸水被害が発生する可能性があります。
工場建設の際には、ハザードマップを確認し、浸水リスクを考慮した立地選定を行うことが重要です。
また、立地選定に加え、建物の基礎を高くすることで、浸水による被害を防ぐことができます。
さらに、浸水が想定される箇所に防水扉や止水板を設置することで、建物内部への浸水を防ぐことが可能です。
敷地内の排水設備を整備することで、雨水を速やかに排水し、浸水のリスクを低減することができます。
工場内の重要な設備については、高所に設置することで、浸水による故障を防ぐことができます。
浸水対策をしっかりと行うことで、洪水や内水氾濫による被害を最小限に抑え、事業の継続性を確保することができます。
3. 停電対策
自然災害発生時には、停電が発生する可能性があります。
工場の操業には電力が不可欠であり、停電が長引くと生産活動が停止し、大きな損失につながる可能性があります。
停電対策として、非常用発電機を設置することで、停電時でも一定期間の電力を確保することができます。
また、太陽光発電システムを導入することで、自家発電により電力を確保することも可能です。
蓄電池を設置することで、停電時のバックアップ電源として利用することができます。
電力会社との契約内容を見直し、優先的に電力供給を受けることができる契約を結ぶことも有効です。
さらに、省エネ設備を導入することで、消費電力を抑え、非常用電源での稼働時間を長くすることができます。
これらの対策を講じることで、停電時でも一定期間の操業を継続することができ、事業への影響を最小限に抑えることができます。
まとめ
今回は、長野県で災害に強い工場を建設するためのポイントを3つご紹介しました。
耐震性の強化、浸水対策、停電対策の3つを対策し、BCP(事業継続計画)に基づいた工場建設を行うことで、自然災害から工場を守り、事業の継続性を確保することができます。
これらを踏まえた工場建設計画を行うことが、重要です。
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