Tel.026-72-7271

株式会社小椋 代表取締役 小椋元文様
城取建築設計事務所は、お客様の意向を配慮し、細かいところまで行き届いたノウハウを持ち、誠心誠意で取り組んでくれる数少ない設計事務所だと思います。

この建物の建設は、私にとってまさに人生をかけたプロジェクト

内装当初は、小売り販売などは考えず、社員の仕事のやりやすさを重点に考えながら、業務が円滑に進むよう環境の良いこの地区に本社ビルを建てようと思っていました。
しかし当時、メーカーさんのアドバイスやこれから起こりうる時代の流れを踏まえると、大手競合他社が出店してくる前にこの地区に大規模の小売店を構えることが、地域活性化の糸口になるのではという思いがふつふつと沸いてきました。
また小売店事業を導入することは自社の業績向上においても十分貢献できるのではないかと考え、小売店として「赤えんぴつ」ビルを建設することを決断しました。

このビルを建築設計していただいた城取建築設計事務所様とは先代の頃から30年余りお付き合いをさせていただいてます。
当時この地区に小売店を開くということには立地的な問題がありました。現在は道路なども拡張し、地域も活性化されてきましたが、当時は田んぼに囲まれ、道路も狭くあまり小売店にとっていい立地ではありませんでした。
 
私も人生をかけた一大事として本社ビル建設に取り組みました。

図面を見せていただいた時は、正直いってビックリしました

写真コンテストの様子私は「一度見たら忘れられない斬新でインパクトのある建物」という事業コンセプトを掲げていましたので、このビルを設計していただいた宮脇さんも、構想に3年ほど費やし何度も現地を査察しながら構想を練られたということです。
 
構想から設計案がまとまり、図面を見せていただいたときはとても驚きました。
 
当時としては非常に奇抜で特徴のある建物でした。
以前よりお世話になっている方に図面を見せると、この地区にこんな建物は不釣合いなのでは…。ショールームに特徴がありすぎる…。などのご指摘もいただきましたが、宮脇さんは普通のどこにでもあるようなビルだと意味がない、一度見ると忘れない建物にしたい。という当社のコンセプトに沿った自らの思いを語っていただきました。
その熱意からこのビルが完成すると確固たるものになると私自身にも自信が沸いてきました。
 
こうして、立地条件の悪い中、道路からも電車からも必ず目に留まるインパクトのある建物が完成しました。このように相談事に対しても精一杯、検討・研究しお客様の気持ちを細かいところまで察知し慎重に取り組む姿勢や、仕事に対しての熱意、長年お付き合いをしても終始変わらない姿勢を、私は高く評価しています。

赤えんぴつ本社ビルは全国から注目され、ブランド確立に貢献

完成後の建物はとても印象深く誰からも認知されるものとなりました。デザイン性が斬新で全国的に見てもとてもオモシロイ文具店と言われています。東北から九州まで、一度見てみたいと見学に訪れるかたも増えています。
多くの方にこの斬新な設計が認められるということは、宮脇さん感性の賜物といっても過言ではないでしょう。
 
赤えんぴつという社名もインパクトがある社名だと思いますが、建物もそれに劣らずブランドイメージを確立する要因になりました。宮脇さんは始めから当社のブランド性を確立させる目的で構想し、建築に携わっていたそうです。
そういう意味ではとても先見の明がある設計士ではないかと確信しています。
本社ビルが完成し当社が文具業界に、より一層浸透し競合他社に負けずとも劣らない業績を残すことができました。

城取設計は、細かなところまで行き届いたノウハウがありますね

写真コンテストの様子また、時代が変わってもいい物を作り続け、次の世代に継承していくというスタイルは仕事を依頼する側からみても素直な気持ちで安心して任せることができます。
 
城取建築設計事務所は、お客様の意向を配慮し、細かいところまで行き届いたノウハウを持ち、誠心誠意で取り組んでくれる数少ない設計事務所だと思います。
 
これからも今までの実績を活かし、地域社残していただきたいと思っています。

設計士から

設計士 宮脇孝夫

株式会社小椋様より本社ビル設計建築のご依頼をいただいた時に、自身のイメージを確立するため何度も現地へ赴き、設計に取り組みました。
どうすればお客様に足を運んでもらうことができるのか?小売店として地域に密着した店舗でなくてはならないという強い思いもありました。
試行錯誤しながらも事務機器、文房具の販売という業種と赤えんぴつという社名から、えんぴつを削った時のイメージが湧いてきました。

建物を斜めにすると、そのイメージに近づくのでは…?

逆三角形の形はそういった発想からきています。
また、誰から見ても天に向かって伸びていくという前向きなイメージが沸いてくる建物にしたかったのです。
設計面で考えると垂直の建物は汚れがつきやすく、この形だと全面をガラスにしても汚れがつきにくいという、後々のメンテナンス費用のことも考慮しました。
当時、敷地がメイン道路から外れていたこともあり、電車からも道路からも目立つ工夫をする必要がありました。

設計とはお客様が望むイメージを最大限にくみ取り表現すること

自分自身にもプレッシャーをかけながら、最大限の能力を提供すること。自らの構想を納得の上設計し、また事務所にも納得していただき、一番にはお客様に納得していただくということです。
お金を出すのはお客様でありますので、単純に絵を描くこととは違い、それに付帯する関係者の皆様、施主様の気持ちを細かいところまで察していくという重大な責任があります。
また、お店で一番大事なのはセンスです。単に図面を引くだけでは要所要所が生きたものにならない。時には施主様にご理解をいただきながら意志を貫く必要もありますが、それは、利に叶った明確な説明があってこそだと思います。
施主様の気持ちを自身に置き換えながら、設計士として自身の感性を大事にしながら、人と人との巡り合いから生まれる信頼関係を大切にしながら今後も良いものを作るため仕事に取り組んでいきたいと思っています。

写真コンテストの様子

トップへ戻る