地域の人が集まる空間を実現
伊那市西町に位置する、アルプスの山並みを望むカフェ タイズ。
木の質感を活かしたぬくもりあるカフェ内部は、大きな窓から光をふんだんに取り込んだ開放的な空間とした。テラス席との間の大きな窓を開ければ、室内外が一体となる。ブックシェルフに囲まれた読書コーナーやカウンター席、ペットも一緒に過ごせるテラス席、ギャラリースペースなどさまざまなコーナーを散りばめ、家族連れから女性の一人客、ビジネスマンまで思い思いに過ごせる場所を目指した。 実は、このカフェタイズは、当社・城取建築設計事務所が運営するカフェだ。1階をカフェ店舗、2階を当社の事務所としている。 カフェをオープンしたのは、多くの人にとってどこか遠い存在である設計事務所を身近に感じてほしいとの思い、そして、伊那地域の人々が集う・つながる（ties＝結ぶ）場所を作りたいという強い想いからだった。
カフェのコンセプトづくりから設計、そして、提供するメニューまで研究を重ね、お客様に心地よいといっていただけるお店をオープンすることができたのだ。
設計に関するポイントとしては、コーナーごとにコンクリート打ち放しやタイルなど異素材を取り入れ、質感をミックスした。変化を持たせることで、広い店内が単調にならないように工夫。店内は最大90名まで利用でき、パーティーやイベントにも活躍する。一角に設けた10名まで使える個室は、小さな子供連れの食事やパーティーのほか、会議にも利用可能。カウンター席にはPCを使えるよう電源とWifiを完備し、ワークスペースとしても使えるよう配慮している。
機能も利用者も異なるカフェと事務所をどのように共存させるかは、設計の重要なテーマだった。外壁は方角によってグレーのスギ板やガラス、ガルバリウム鋼板など異素材を組み合わせ、多機能空間を内包する建物の個性を表現。また、カフェと事務所で動線がぶつからないレイアウトや、音が響いて不快にならない設計などにも配慮した。
カフェタイズができるまで
オーナーの声
カフェタイズ 城取ゆりか様
元々、カフェが好きで、カフェをオープンすることは私の一つの夢でした。国内外のカフェを見て回り『ところがあったらいいな』というアイデアを膨らませてオープンしたのがカフェタイズです。設計・建築のプロである城取建築設計のスタッフやコーディネーターさんと協力・連携しながら、コミュニティや、 カルチャーの発信元として実をつけ交流の拠点として多くの人々がこ場所でつながることのできる空間を実現することができました。
Photo Gallery
建築概要
【敷地面積】 1,463.03m² 【建築面積】 312.61m² 【延床面積】 498.66m² 【建ぺい率】 21.37％（許容60％） 【容積率】 34.09％（許容200％） 【構造規模】 鉄骨造 地上2階建て
【寸法】 最高高さ／8.70m 軒高／8.41m 【天井の高さ】 1F：3.75m／2F：2.70m 【道路幅員】 15.45m 【駐車台数】 32台 【地域地区】 都市計画区域外・区域区分非設定区域 施設概要
【電気設備】 受電方式／低圧受電方式 【空調設備】 空調方式／個別空調方式 熱源／電気式空冷ヒートポンプAC 【衛生設備】 給水／直結給水方式 排水／重力排水方式 【防災設備】 排煙／自然排煙方式
